Q. オルソケラトロジーとは、どんな治療法ですか?
A. 寝る前に特殊なコンタクトレンズを装用することで、翌朝から裸眼で過ごせる近視矯正法です。
オルソケラトロジーは、就寝時に専用のコンタクトレンズを装用して角膜の形状を変化させ、近視を矯正する治療法です。手術をすることなく日中裸眼で不自由なく過ごせるので、レーシックに抵抗があるという方にもおすすめです。
治療開始後すぐに見えるようになるわけではなく、1カ月程度で1日中裸眼でも不自由なく過ごせるようになります。装用をやめると元に戻ってしまうため、毎日続けなければならないというデメリットもあります。また、装用中は定期的な通院が必要になります。
まず、検査で適応の可否を判断いたしますので、ご希望の方はお問い合わせください。
Q. オルソケラトロジーはどんな人に向いていますか?
A. 裸眼でスポーツを楽しみたい方、きちんとレンズの管理ができる方におすすめです。
コンタクトレンズと違ってほこりが舞い目に入っても裸眼ですので、それほど痛くならないですし、競技中にコンタクトレンズがずれるのが怖いという方には、とてもよい治療法だと思います。保護者の監督のもと、レンズの装用と管理が適切に行われる場合は、小学校高学年くらいから、装用が可能となります。(日本では20歳未満は慎重処方となっております)
ただし、就寝時に専用のコンタクトレンズをつけなければいけないため、ハードコンタクトレンズが痛い・苦手という方は、難しいでしょう。また、大人でもきちんとレンズの管理ができない方は避けた方がよい場合もあります。両眼で見やすくするため、優位眼と非優位眼の見え方を調整した方が良い方には、そのように説明の上、微調整しています。オルソケラトロジーは自由診療でお金も手間もかかる治療ですので、将来のライフスタイルも見据えて治療を行うかどうかを判断していただければと思います。